20181030

3. グループホームか特養か?【その違いとは】




老人福祉施設は多種多様あり、特別養護老人ホームや認知症対応のグループホームなどの名前を耳にすることが多いと思います。

特養は所得に応じて月々の費用が4段階に分かれているので、経済的に困っている人には頼りがいのある施設。

グループホームは有料老人ホームと同じ扱いなので、行政からの補助は期待できません。

その代わり、待機者多数のため何ヵ月待ち・何年待ちといわれている特養に比べればグループホームは比較的入所しやすい印象です。

特養は「要介護度が高く、寝たきりに近い人が入る」という勝手な思いこみがあったため、外を徘徊できるほど元気な義母にはグループホームしか選択肢がないと思い込んでいた私たち。

実際は、特養は要介護3~5であれば入所資格があります
(要介護1~2であっても条件が揃えば特例扱いになる可能性も。)

グループホームは地域や施設の方針によっても違いますが、義母をお願いしたホームはなんだかんだで月に13万円ほどかかります。
この金額は、介護費、食費、居住費の合計金額で、そのほかに実際に使用したケアパンやパッド、理美容、日用品、医療費などの経費は別途請求。

結局15万円くらいはかかる計算。

これを高いとみるか安いとみるかは、老人世帯の年金収入で支払えるかどうかにつきると思います。
子どもの世帯が援助するという方法もありますが、わが家は無理でして。

では特養はどうなの?安いの?と思い、いくつかの特養を訪問見学し、パンフレットと申込み書をいただきつつ検討してみました。

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特養の入所費用、行政がかかわっているのでてっきり均一かと思ったら、施設によって微妙に違います。

大きな違いは「部屋のタイプ」です。
グループホームはユニット個室のみ(私が知っている限りでは)。
特養は (1)ユニット個室、(2)準ユニット個室、(3)従来型個室、(4)多床室(相部屋)の4種にわかれていて、施設によってはユニット個室のみ、とか、従来型個室と多床室の組み合わせのみ、など様々。

部屋数が少ない小規模タイプの特養は「地域密着型」といって、地元の人しか入れませんが、中規模以上は全国対応なのでどこにでも申し込めます。

「全国対応」と謳っている特養でも、申込み書を審査するときに「近さ」(家族が市内や区内に居住しているか) が施設独自の加点対象になったりするところもあります。

加点対象とかきましたが、特養の申し込みには審査があり、100点満点で計算されます。
自治体(市町村)によって基準が異なり、施設独自の配点部分(30点くらい)が設けられていたりするので、そこは実際に施設を訪れて担当者のかたにきいてみるとよいと思います。

「現在、何人待ちですか?」
「申込み書の書き方を教えてください」
「早く入所したいのですが、どのように書いたらよいですか?」

こちらがどのように困っているかを相談すると、担当者のかた、親切に教えてくれます^^
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「グループホーム」とは。

Wikipediaによると

「認知症の状態にある要介護高齢者等が共同で生活をする高齢者介護施設。2000年4月の介護保険法制定に伴い、新たに類別された。 主治医から認知症の診断をくだされた要支援2以上の高齢者に限り入所できる」

「入居する高齢者が少人数単位であることから、家族的な介護を行うことに特徴がある。認知症の入居者がただ介護されるだけではなく、介護要員と共同生活を送ることにより、認知症の進行を遅らせることを目的としている。」

「かつてはある程度自立している集団生活に支障がない認知症患者を対象としていたが、その後国の方針として重度認知症患者も受け入れなければならなくなっている。そのため比較的軽い認知症患者と重度認知症患者が共同生活を営むことになるため、介護者側の負担も大きくなってきている。」

続きます。

目 次
(1) 【徘徊】遠距離介護の限界を感じたとき(1)
(2) 【徘徊】遠距離介護の限界を感じたとき(2)
(3) グループホームか特養か?
(4) 親の世帯は課税世帯?それとも…
(5) 「介護保険の負担限度額認定証」の申請には、貯蓄などの財産も申告が必要
(6) 特別養護老人ホーム、6ヶ所を訪問比較
(7) 特養の費用はこんなに違う
(8) 特養の費用一覧表とグループホームに持って行ったもの
(9) 入所しやすい特養がある?
(10) 特養は親世帯の地域がいいのか? 子世帯の地域がいいのか?
(11) 義父の「特別養護老人ホーム申込書」を投函してきました。
(12) 義母の入所順位が…!
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