20181030

7. 特養の費用はこんなに違う


前回の続きです。

A:ユニット型個室のみ 定員約100名(派手な季節イベントあり)

B:ユニット型個室のみ 定員約100名(上品?で静かな雰囲気)
C:ユニット型準個室のみ 定員約150名(居室と居室がふすまのようなもので仕切られている)
D:ユニット型個室と多床室 定員約100名(アットホームな雰囲気)
E:従来型個室と多床室 定員約60名(アットホームな雰囲気だが古さが感じられる)
F:従来型個室と多床室 定員約60名(安価だがかなり古さが感じられる)

特養でかかる費用は、おもに介護費、食費、居住費です。

費用はどれくらいかかるかというと…
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ある施設の資料に具体的な料金一覧表が入っていました。

標準世帯
(所得第4段階)を例にとると、
たとえば、要介護3で、介護報酬1割負担、ユニット型個室の場合、

介護費:約30000円
食 費:約40000円
居住費:約75000円
 計  約145000円


とあります。

この他に理美容代、医療費、薬代、行事食、外出のさいの入園料などなどが別途かかるので、この施設の場合15~16万はかかると思っていいと思います。

この金額ならほぼグループホームと変わらない。…

でもグループホームと決定的に異なるのは、特養は、例えば風邪をひいて熱が出たときなどは職員(介護士?)がつきそって病院へ連れて行く、看護師さんが医者の指示をあおいで対処、または提携している病院の医者が往診してみてくれること。

グループホームにも提携している病院による往診がありますが、もし病院に連れて行かなくてはならなくなってしまった場合は家族(または保証人)のつきそいが必須となります。

なぜなら、グループホームは「在宅介護の延長線上にある」から。

わが家の場合、ホームから連絡が来てすぐにとんでいったとしても2時間はかかる計算になってしまう。これはツライ。…

それなら近くの特養にうつってもらった方がなにかと安心ではないか、という結論に至ったわけでして。

グループホームの施設によっては、家族等の付き添いなしでの病院受診対応をしてくれるところもあるかもしれません。そこは個々の施設に訊ねてみるのがよいかと。


話は戻って、特養の費用について。

おなじユニット個室でも、所得に応じて費用が変わります。

標準世帯(所得第4段階)の場合、月額14万5千円ほどかかると書きましたが、

全く同じ条件(要介護3で、介護報酬1割負担、ユニット個室)でも

所得第3段階の場合、月額約9万円

所得第2段階の場合、月額約7万円

と、金額が変わって来ます。(多床室はもっと安くなります)

親の年金が少なくて困っているなら「介護保険の負担限度額認定証」を取得するのがおすすめ。

申請書は市区町村のサイトからダウンロードできるようになっているところもあるので、検討してみるとよいと思います。

親世帯の財産(貯蓄等)2千万円以内(単身世帯1千万円以内)を確認するのはちょっと手間がかかるかもしれませんが、頑張ってみる価値あり、です。

「介護保険の負担限度額認定証」については、下の記事でも書いています。

5.「介護保険の負担限度額認定証」の申請には、貯蓄などの財産も申告が必要

続きます。

目 次
(1) 【徘徊】遠距離介護の限界を感じたとき(1)
(2) 【徘徊】遠距離介護の限界を感じたとき(2)
(3) グループホームか特養か?
(4) 親の世帯は課税世帯?それとも…
(5) 「介護保険の負担限度額認定証」の申請には、貯蓄などの財産も申告が必要
(6) 特別養護老人ホーム、6ヶ所を訪問比較
(7) 特養の費用はこんなに違う
(8) 特養の費用一覧表とグループホームに持って行ったもの
(9) 入所しやすい特養がある?
(10) 特養は親世帯の地域がいいのか? 子世帯の地域がいいのか?
(11) 義父の「特別養護老人ホーム申込書」を投函してきました。
(12) 義母の入所順位が…!
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