20190613

21. 認知症を発症した義母の心理とは

心理学などなにも分かりませんが、義母をみているとある程度の心理状況がわかるような気がします。
わかる気がするだけですが。

義母はむかしからネガティブ思考でした。
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それは義母の複雑な生い立ちとその後の生活環境がからんできてのことだと察しますが、本人自身プライドの高い人なので、生きていくなかで思うことは色々あったと思います。

具体的なことは省略しますが、言動の端々から知能の高さと高いプライドが感じられる義母が認知症を発症したのはつい数年前。
アルツハイマーという認定でした。

料理のしかたが思い出せず、トイレの場所が分からなくなり、排泄の失敗が多くなり、すでに故人となっている自分の親がまだ存命していると思っていたり、そして自分の住んでいる家が他人の家のような気がして徘徊するようになり…。

子どもたちが独立し夫婦ふたりだけで住むようになったときはケンカが絶えなかったようです。

滑舌の悪い義父と耳の遠い義母の間に穏やかな会話が成り立ちにくく、徐々に認知症がすすみ色々なことが出来なくなっていく義母に対して理解のない義父。
言動に思いやりが感じられずケンカになることもしばしば。

毎日いっしょに暮らしている人間にしか分からない義父のストレスは少しは理解できますが、それにしても、です。

何も出来なくなってきた義母にくどくどと怒る義父に対し、義母は「役立たずの自分を殺してくれ」的なことを頻繁に言い出すようになったようです。

認知症患者にだって感情はあります。

義父はいちばん言ってはいけないこと、人格を否定する言葉を言ってしまっていました。それも何度も。

こんな雰囲気のなかで暮らし続けるのがいいはずもなく、徘徊がきっかけとなりましたがふたりを離して正解だったと思います。

特養ホームにうつってから最初のころは精神的に不安定でしたが、介護士さんの話によると今は少し落ち着いてきているようで。
それでもたまに「自分を捨ててくれ」的なことを言うことがあり、宥めるのに苦労します。
義父から罵られたことがいまだに傷になって残っているのか…。

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続きます。


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